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2010年01月17日

御穂神社参道(静岡市清水区三保半島)

・御穂神社参道(静岡市清水区三保半島)
 塚間の渡し(塚間郵便局西北西500m)に建て直された石鳥居と常夜灯がある。史蹟紹介看板もあり分かりやすい。ここから東へ旧道を通って御穂神社に至るのが参詣道である。東方面から来る人は興津辺りで船で渡ったのだ。
 西から来る人はというと、駒越の久能道を「二十三夜観音」の所で曲がり、駒越小、キリスト教会を通り京宝院前で今の国道150号線を渡り、今の県道三保街道ではなく、狭い旧道で「瀬織戸神社」前に出る。
その直前に「折戸の渡し跡」の看板が出ている。昔船で渡る三保への西の入り口だったのだ。ここから道なりに2.5kmで御穂神社である。「瀬織戸神社」はやや小高い所にあり、どの程度の津波を防げたのだろうか。古い石造物「供養等」がある。年号は摩滅して判読不能。全体の様子から江戸末期の物ではなかろうか。この近辺で見られる石造物の中では古いものだろう。
というか三保半島には古い石造物、木造物がさして見当たらない。御穂神社の東方面、宮方の微高地に縄文遺跡があり、古くから微高地に人が住んでいたことは証明されるが、付近の神社仏閣で江戸期の物すらあまりない。
 「瀬織戸神社」をあとにして旧道を御穂神社へ、周辺は少しレトロな昭和の風景だ。旧道から話がそれるが、清水南高周辺に神社の祠跡や松並木沿いに目印になるいくつかの「○本松の跡」がある。御穂神社500m 手前で旧道が二手に分かれる。そこに「里程標」があり、御穂神社を指し示している。
 御穂神社にもさして古い物が見当たらない。「御穂神社」で見つけた古い物としては、門前の常夜燈で「天保七年」1836と「弘化三年」1846の2種であった。常夜燈近くの庭の境には古い常夜燈の笠の部分がいくつもおかれていて、もっと古そうだが、笠だけでは年代が分からない。あとは日華事変等戦時中の板碑があった。
 ここから真崎方面を目指す。スーパーの前に表面が摩滅しきった石道標らしきがある。妙福寺は近在では大きい寺で、古めかしい物がある。
 今後神社仏閣墓地でどのくらい古い物があるか年代を調べたらおもしろそうだ。
・神社(伯良、佐久、藤五郎、御穂、瀬織戸、)
・寺(妙福寺、)
・墓地(塚間、折戸、妙福寺の北)
・その他(自治会館、公園、史跡)



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Posted by 兵藤庄左衛門 at 14:34│Comments(0)古道
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