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2010年09月13日

林道高山線(静岡市葵区、足久保~高山~水見色)

・林道高山線(静岡市葵区、足久保~高山・市民の森~水見色)
 2010年9月9日開通。着工以来20年で完成。
水見色は藁科川沿い大原の水見色川上流部で旧藁科村領分ということになるが、それは近代の区分で江戸期では足久保村領分で、足久保から山越えでつながっていた。水見色や足久保の年寄りには、お互いに婚姻で歩いて水見色峠(水見色と足久保の山越え峠で現在東海自然歩道コースになっている)を越して嫁入りし、村の人が嫁入り箪笥を担いで峠越えしたということを話す人もいたという。分水嶺違いではあるが両集落は経済的・人的・政治的につながっていた証である。水見色と大原は本来同じ川の上流と下流でありながら、つながりがなかったのは、近世には領分が違い、山の中の渓谷ともいうべき川通し沿いに道を作れなかったためだろう。おそらく水見色の人たちは足久保から進出して水見色上流部に集落を作ったのだろう。かつて藁科の大原の人たちは川の上流から茶碗等、人の生活道具が流れてくるのを不思議がったという。水見色については足久保側にある村だと思っていたという。そのため水見色と足久保を自動車で行き来できるようにすることは望まれていたことだろう。
林道の足久保側入り口は、谷沢集落で谷沢バス停のすぐ近くの橋を渡った所を左の山側に入る道を曲がる。「東海自然歩道、大山6km」の標識もあるので、「東海自然歩道、大山」方向への標識に従えばよい。250m進むと直進で「東海自然歩道、大山」、左折方向に「牛が峰、高山」標識があり、無論直進である。750m進むと橋の手前に「東海自然歩道、大山」の標識がまたある。1km進むと林道が大きく右に曲がる。そこに「東海自然歩道、大山」の標識があり、自然歩道は登山道になり林道から離れていく。林道を500m進むと水見色峠のある尾根下に取りつくことになるが、ここからさらに上り1km進むと峠近くに来たことが簡易標識によって分かる。自然歩道は林道をまたいで峠に向かっている。林道は峠を避けその先の尾根で山越えする。山越えしてもまだ上りで「高山・市民の森」入り口方向を目指す。1.5km進むと道が上りから下るようになり、「開通記念、←水見色4km、足久保5km→」の記念碑及びすぐ先に「高山・市民の森」標識がある。
「高山・市民の森」標識で左折するとすぐに管理人室兼森林資料館のロッジがある。そのすぐ先に駐車場及びその先の低い所が「高山の池」である。付近には中間展望所、遊びの森がある。この辺りで標高600mでこのすぐ北に高山山頂標高716mで距離750mである。登山道で20~30分程度で、ロッジ横から上っていく歩行者専用林道をのんびり歩いても30分程度だろう。三角点近くに展望台があり、東側が眺望が開け静岡市街を一望できる。トイレもある。かつて三角点所在地の山頂は杉檜植林地で展望どころか昼でも薄暗い所だった。その代わりに山頂として休憩地にしていた所がある。それはもう100m北の谷沢への登山道を進むと木の無い草原のピークに出る。今でも「牛が峰」山頂標識がある所である。
高山(牛が峰)もとうとう山頂まで林道が延びた。山頂へは車通行不可とはいえ、高山の池までは車で行ける。山頂への標高差は100mである。富厚里のダイラボウも山頂まで林道で行けるし、楽して登れる山が増えてきた。まあそれはそれでいいでしょう。
 「高山・市民の森」入り口を南下すれば「水見色、新間」方向である。3km下ると、峠の林道に合流する。東に水見色1.2km、西に新間の一色へ4kmである。水見色に向かうのが林道高山線で全面舗装されている。水見色小学校前に出て林道は終点となり、県道を下れば国道362号線(千頭~羽鳥)に合流する。
新間へは最初舗装されているが、途中から砂利道でたいてい整備されていなくて、0.5km先から2km先までは悪路である。2.5km先で橋を渡り舗装路となり厳しさから救われる。橋を渡った所で北東に延びる林道があり、2.5km北上すると車で通れないほど荒れた道となる。
 
  


Posted by 兵藤庄左衛門 at 00:25Comments(0)