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2010年02月14日

批評、歴史、地理、紀行

   ☆歴史
・ビデオ『NHK日本名城総覧 城・武将・合戦』ポリグラム全20巻
日本の城を網羅するには良いが、近世の物主体で中世以前の山城等が手薄だ。またビデオ一本ずつが独立してまとめられているのでひとつだけ見たい向きには良いが、全巻通して見ると重複する場面が多くうっとうしい。全体はばらばらで、特定の地域や有名武将ごとに各巻を振り分けてあるためだ。同じ映像が3本に渡って流用されていることもある。唯一重複しないのは、沖縄のグスク紹介である。ただ映像で日本各地の城を網羅できるのはありがたい。城郭の専門用語も知るチャンスだ。
・ビデオ『歴史の道』日本通信教育連盟 全10巻
私も『古道を行く』という本を出版し、古道マニアの一人として、このようなビデオがあることはうれしい。とりあえず北海道から沖縄までにある古道をビジュアルに紹介した功績はあろう。この目で古道の一端を見られてうれしい。そしていつの日にかそこに自分がいることを念じていた。今後さらに古道はメジャーになっていくだろう。
・ビデオ『歴史の道百選 東海道』全3巻
箱根、小夜の中山、鈴鹿峠を紹介している。いつか行ってみたくなる光景だ。もっとも古道らしいところをうまく見せている。歴史的紹介も手際よい。
・ビデオ『広重東海道五十三次 ビデオ紀行』テイチク全4巻
浮世絵の五十三次絵と古街道、宿場を絡め、東海道を一通り概略するによい。ひとつずつは物足りないが、それらはもっと別に頼ればよい。
・ビデオ『夢舞台 東海道 東海道三島宿と箱根旧街道』三島市教育委員会
箱根から三島にかけての石塔類、山中城址などの旧街道に関することを知るにはよい。ただ紹介項目が少ないし、市のPRビデオとして理想を語る場面は客観的な歴史地理資料として見るにはきつい。紹介の仕方もいかにも学校教育用教材として作られていて堅苦しい。だが地元製作ならではのローカルで手作りな感じはよい。
・ビデオ『柳生街道』、『山之辺の道』
奈良県こそ日本のふるさと、そして日本の田舎道、文化の古道、味わい深い。
  
☆文学
・国語資料ビデオ『漢文解説 中国の史話、漢詩の鑑賞、格言と故事、中国の思想、漢文の読み方』バンダイ 全5巻
親しみやすく漢文を解説する。バックに現代中国風景が流れるが、解説文を見ていると光景を見る余裕はない。繰り返し見ればよいのだろう。漢文字幕が出てきたとき返り点がないので、読みづらい。中国知識入門によい。
・ビデオ『古典入門 平家物語 国語科教授資料』TDK
要所を簡潔に見やすく編集されている。入門にはよい。
・アポロンビデオライブラリー『伊勢物語』バンダイ
要所を親しみやすく簡潔明瞭に見せる。入門にはよい。

☆紀行
・ビデオ『NHK消えた鉄道を歩く』テイチク全4巻
廃線跡に人々の暮らしがあり、人生があった。廃線跡は素晴らしい。今後は廃線を文化財としていかに保存活用していくのか。
・ビデオ『廃線跡の旅 Historic remains』全2巻
廃線跡の旅の楽しみを教えてくれた。是非行ってみたくなる。郷愁と社会変化のありようを感じる。
・ビデオ『岩崎元郎の中高年のための登山学』 全4巻
4巻にわたって分かりやすく楽しく山登りするのがよい。山登り初心者は見た方がよい。親しみやすくほんわかしているところは取り付きやすい。

・DVD『樹海 富士が創った不思議の森』(NHK BSハイビジョンスペシャル)118分、02年
 坂田明氏(ジャズサックス奏者、ミジンコ研究家)が進行役になり、専門家の手引きも受け、樹海内の動物・植物を探る。溶岩台地の形成と溶岩台地を崩しつつ植生を深めていく生物の営みもつづっていく。四季折々の樹海の風物も紹介している。神秘的で異様な美しさといえる。以前私が風穴の入口を探し、樹海内を歩いていたときは、なんとも不気味な光景だと思っていたが、リスやネズミ、モグラの生きる様を見ると、他の森同様親しみがわいた。
個人的には樹海の溶岩洞窟(風穴)を期待して見た通り、富士溶岩洞窟研究の第一人者:小川孝徳氏を映像で初めて見た。そして紹介していた洞窟は「軽水風穴」であった。私はこの入口を知らない。推定では天然記念物:神座風穴や蒲鉾穴の南東500mの林道脇と思われる。使用機材やスタッフの移動を楽にするため、車で近くまで行ける風穴を対象にしたのだろう。なおこの林道は天神山スキー場方面からだと封鎖されていて、麓からだとゴルフ場周辺からは廃道同然と思われるので、許可を受けないと入れないだろう。

  


Posted by 兵藤庄左衛門 at 19:04Comments(0)批評、歴史・地理・紀行